国立近現代建築資料館「アイヌの建築と工芸の世界」展を見てきた

先週、 2024/03/24 には、国立近現代建築資料館「アイヌの建築と工芸の世界」展を見てきました。

プンカㇻ協働展示「アイヌの建築と工芸の世界- チセ、マキリ、アットゥㇱ -」 – 国立アイヌ民族博物館

ちなみに、リンク先が国立アイヌ民族博物館になっているのは、

プンカㇻ協働展示は、アイヌ文化でつながる博物館等ネットワーク事業(愛称 プンカㇻ)の取り組みとして、国立アイヌ民族博物館と68の会員機関が協力し、アイヌ文化を紹介する展覧会です。

「アイヌの建築と工芸の世界」展開催のお知らせ – 文化庁 国立近現代建築資料館

ということだからなのですね。国立近現代建築資料館は国立アイヌ民族博物館と共催、ということになっているそうです。

さて、あらためて、「アイヌの建築と工芸の世界」展について。規模としては小さくて、ざっと見たら30分かからないであろうくらいでした。ただ、伝統的な工芸に携わる人のドキュメンタリー映像や、伝統的な家屋「チセ」についての解説映像などもあり、見ごたえは十分でしたね。

展示されていた工芸品などで、心を動かされたのは、独特の柄。シンプルな幾何学模様と曲線との組み合わせは、たくましさに加え、優美ささえ感じるデザインだと思いました。

明らかに違う文化圏のものであろう、というものもあり、それらは交易によって日本の本州などから手に入れたものなのだそうです。それなら、交易がなかった時代は、同じ用途にどのようなものを使っていたのか、というのは知りたくなりましたね。

最終日だったからというのもあるかもしれませんが、小さい展覧会にしては入場者が多く、また、熱量もなかなか高かったように感じました。会場出口近くには伝統的なデザインの服が試着できるコーナーがありましたが、手に取ったり着てみたりしている方が多かったですね。

やっぱり「ゴールデンカムイ」の影響かなあ。

配布のパンフレット、展示の各コーナーごとの簡単な解説もあり、充実した内容でした。


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