「坂本龍一トリビュート展 音楽/アート/メディア」@ICCを見てきた

先週、2024/03/10が最終日だった、「坂本龍一トリビュート展 音楽/アート/メディア」を、ICC(NTTインターコミュニケーション・センター)に見に行ってきました。

わたしはYMO世代でもないので、教授と言えば、ジャキス&パウラ・モレレンバウムとの「CASA」ですかね。

さて、特に心に残った展示は、周波数ごとの電磁波を可視化したメディアアート、《センシング・ストリームズ 2023-不可視,不可聴》(ICC ヴァージョン)、世界中の都市でフィールドレコーディングしたという《Playback 2022》(の各都市でフィールドレコーディングを依頼されたアーティストたちのコメント)、楽曲を提供したというインスタレーション作品《そよぎ またはエコー》(部分を「坂本龍一トリビュート展」のために再構成)ですね。ロビーに置かれたモニターで流されていた《IS YOUR TIME》に関するインタビュー映像もよかったですね。

いずれも、環境に分け入り、探究して、より深く感じとって、表現に作り上げていく、というあり方を感じられるものだと思いました。

展示されていた活動年表を見ると、日本のweb黎明期に、ライブ配信やweb会議的なものにどんどん取り組んでいるのとは、対照的でさえあるように思います。

ただ、最後のアルバムになった「12」でも、あるいは「CASA」もそうだったかもしれない。ラジオでの穏やかな感じも思い出されました。

最終日ということもあって、夕方前でも入場列ができていて、その中には若い人も少なくなかったですね。ちょっぴり主張があるようで、でも穏やかそうな男女が多くて、でもどこで教授を知ったんでしょうね、YMOや「戦場のメリークリスマス」よりずっと後の世代だと思うのだけれど。


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